Neousys Technologyは本日、産業用グレードのARM製品をベースとしたゲートウェイ、IGT-20の発売を発表しました。必要最低限の構成で提供されることが多いシステム・オン・モジュール(SoM)とは異なり、IGT-20はテキサス・インスツルメンツ社製Sitara AM335xシリーズのAM3352をベースとしており、Debianがプリインストールされた、すぐに使用できるシステムとして販売されます。IGT-20は工業用であるという性質上、CEやFCCをはじめとするグローバルな産業認証、耐衝撃および耐振動認証に準拠しています。また、IGT-20は8VDCから25VDCまで幅広い電源入力に対応している点でも、SoMより優れています(SoMは通常5VDC対応)。
IGT-20のI/Oは幅広い工業用グレードセンサーに対応しています。USB2.0を1基、10/100M LANを1基、設定可能なCOMポート(RS-232/422/485)を2基搭載し、オプションでCANバスポートも利用可能です。ポートだけではなく、絶縁デジタル入力チャンネルが4基組み込まれており、さまざまなセンサー、あるいはボタンやスイッチからの離散信号に対応します。さらにアクチュエーターやインジケーターを制御する絶縁デジタル出力チャンネルも4基組み込まれています。
通信面では、ミニPCIeスロットとUSIMホルダを備えており、取得データやシステムステータスを3G、4G、またはWiFi(ミニPCIe WiFiモジュール)で転送できます。IGT-20本体上部には、ユーザーが無線モジュールのSMAコネクタを装着するための開口部があります。記憶媒体については、microSDHCデュアルスロット(内部と外部一つずつ)を搭載しています。これにより、ユーザーはシステムとユーザーデータを分けることができ、大量生産に向けたOSの導入を促進することができます。またゲートウェイとしては、6基のプログラム可能なステータスLEDインジケーターと2つのコントロールボタンがあり、ユーザーはキーボードやマウスを使わずにIGT-20を操作することができます。